潰瘍性大腸炎・クローン病の治療法

 

潰瘍性大腸炎やクローン病も、便秘の症状が出る病気のひとつですが、これらの病気のやっかいなところは、「はっきりとした原因および根本的な治療が見つかっていない、特定疾患に指定されている」という点でしょう。

 

つまり「どうやったら確実に予防できるか」「どうやったら確実に治せるか」という2つの点について、どちらも今はまだ誰も明確な回答を出せていない、という状態なのです。

 

そんな中で症状をコントロールするためにどんな治療法が取り入れられているのかを見てみましょう。

 

潰瘍性大腸炎の治療法

 

潰瘍性大腸炎の治療の基本は、
「薬で腸の炎症を抑えながら、食事療法等で腸を安静な状態にして、
症状が良くなって落ち着くようになること」
を目指します。

 

この時に処方される薬としてはサラゾピリンペンタサ
ステロイド(プレドニン)などというものが挙げられます。

 

炎症が比較的軽度の場合はサラゾピリンやペンタサ、下血があるなど少し症状が強い場合はステロイドを使うという感じですね。

 

ステロイドを処方された人も、症状が落ち着いた状態になってくれば、途中からサラゾピリンやペンタサに処方が切り替えられます。

 

サラゾピリンやペンタサは副作用も比較的少なく、良い状態を維持できる効果、がんの発生を抑制する効果もあるとされていますので、潰瘍性大腸炎の症状が治まったあとも、数ヶ月から数年にわたり、飲み続けるという形になります。

 

 

潰瘍性大腸炎は、症状が良くなったり悪くなったり、というのをある程度繰り返すことが多いので、
「サラゾピリンやペンタサを飲み続けておさまったけど、しばらくしたらまた症状が出てきた」
などという状態になることも珍しくありませんが、きちんと処方を守って投薬をしていれば、
おおむね5年以内でこうした「症状の繰り返し」も落ち着いてきます

 

受診した際にすでに炎症がひどく、
腸に癒着(ゆちゃく)などが起こってしまっている場合は外科手術も必要となってしまいます。

 

そのため、潰瘍性大腸炎は早期発見がカギとなるわけですね。
早期発見のためには大腸内視鏡検査が特に有効ですよ

 

クローン病の治療法

 

クローン病の治療も、基本的には潰瘍性大腸炎と同じように、
投薬と食事療法の両方で、炎症を抑えつつ臓器を安静状態にさせる、
というやり方をします。

 

クローン病の原因はハッキリとは分かっていませんが、
「自己免疫機能の暴走が一因」ということが研究で証明されつつありますので、
免疫調節のための薬が処方されるケースが多いですね。

 

 

しかし、進行したクローン病の場合は投薬と食事療法だけでは対処できません。

 

悪化すると最悪の場合、腸に穴が開いてしまうこともありますので、
炎症がひどい場合は外科手術が必要になります。

 

 

クローン病は外科手術で病変を取っても、その部分にまた再発しやすいという特徴がありますので、これもまた大腸内視鏡検査などによる再発の早期発見ができるかどうかがカギとなってくるのです。

 

早期発見さえできれば、コントロールは可能

 

潰瘍性大腸炎も、クローン病も、いわゆる「完治」となる根本的治療法はまだ見つかっていませんが、投薬と食事療法等だけで対処できる、腸のダメージが少ない段階であれば、「良くなったり悪くなったり」の症状の波を繰り返しながらも、うまく病気をコントロールして落ち着いた状態に持っていくことに成功した人の割合は決して少なくありません。

 

こうした病気になってしまったからといって、絶望的な気分になってあきらめてしまう必要はない、というわけですね。

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