こんなにある!?便秘になる病気

 

便秘の中でも特に問題となる、病気が原因の便秘「器質性便秘」。

 

では、便秘が症状として現れる病気には、どんなものがあるのでしょうか。

 

「便秘になる病気」の代表格は?

 

「便秘になる病気とはどんな病気か」と聞かれると、ほとんどの人が思いつくのが大腸がんでしょう。

 

その通り。
大腸がんはまさに、数ある「便秘になる病気」の中でも、代表格と言える存在です。

 

大腸にポリープ状の腫瘍ができてしまうことで腸を便がスムーズに通りにくくなり、便秘という症状が出てしまうだけでなく、便が腫瘍をこすって出血し、血便が出たり、その他にも「腫瘍が大腸のどこにできるか」によって、便秘と下痢を繰り返したりするケースもあります。

 

ちなみに、大腸がんでなく良性のポリープであっても、
ポリープがある分、便は通りにくくなりますので、やはり便秘の症状が出やすくなります。

 

また、ポリープが良性だった場合でも、安全だとは限らないんですよ。
なぜかというと、大きなポリープを放っておくと、それが便との摩擦の刺激を受けたりすることで、がん化してしまう可能性があることは否定できないからです。

 

目安としては、ポリープの大きさが5ミリ以上だと、がん化するリスクが高まると言われています
実際、医療機関においても、5ミリ以下の良性ポリープは経過観察で済ませますが、
それ以上の大きさだと内視鏡手術で切除するという判断が下されることが多いですよ。

 

大腸がん以外にもこんなにある!便秘になる病気

というわけで、便秘になる病気でもっとも多いのが大腸がんなのですが、それが「便秘になる病気のすべて」ではありません。

 

他にも、便秘になる病気としては以下のようなものが挙げられますよ。

 

過敏性腸症候群
潰瘍性大腸炎
クローン病
腸ねん転
腸閉塞

 

次はこれらの病気について、簡単な説明をしていきましょう。

 

過敏性腸症候群炎とは

過敏性腸症候群とは、ストレス等が脳や腸の神経回路に伝わることで、その神経回路に異常をきたして腸が炎症を起こし、下痢や便秘を繰り返したり、コロコロ便しか出なくなってしまったりする病気です。

 

「ストレスが原因の便秘なら、それって普通の機能性便秘じゃないの?」と思われるかもしれませんが、腸が炎症を起こしてしまっているという時点ですでに器質異常なんですよね。それにあくまで、ストレスは「過敏性腸症候群の症状を悪化させる要因のひとつ」というスタンスです。神経回路の知覚過敏や、臓器の運動異常がなければ、たとえストレスを感じても、それだけで過敏性腸症候群にはならないんですよ。

 

また、過敏性腸症候群は「単にストレス解消するだけでは治らず、投薬治療を必要とするほどに悪化している」というケースがありますので、甘く見てはいけません。

 

潰瘍性大腸炎・クローン病

近年、若い世代に急増しているのが、潰瘍性大腸炎とクローン病です。

 

潰瘍性大腸炎とは、何らかの理由で大腸に炎症が起こり、便秘・下痢・腹痛などが起こる病気

 

クローン病は、大腸だけでなくあらゆる消化器官に炎症が起こる病気。
便秘・下痢・腹痛だけでなく、発熱などの症状もともないます

 

潰瘍性大腸炎もクローン病も、今のところ原因ははっきりしておらず、さらに完治のための治療法も確立されていません。

 

このため、この2つの病気は「特定疾患」の指定を受けています。

 

潰瘍性大腸炎やクローン病の症状は、「比較的良くなった時期が続いたと思ったら、次は悪化する時期を迎える」という、緩解(かんかい)と再燃(さいねん)を長年繰り返していくという特徴がありますが、緩解と再燃を繰り返せば繰り返すほど、全体的には徐々に悪化していくことがほとんどです。
だからこそ、早期発見で進行を食い止めることが大切というわけですね。

 

腸ねん転・腸閉塞

急に便秘になった、ガスが溜まって苦しい、激しい腹痛をともなう、といった症状の便秘の場合は、
腸ねん転や腸閉塞の可能性があります。

 

これらの病気は、急に便秘になるなど「今までと状態が急変する」
という点で、発見しやすい病気と言えるかもしれません。

 

ですが症状が出た時は、迷わずすぐに医師の診察を受けることが大切。
状態が急変するというサインが出ているにもかかわらず無理に我慢をしていると、取り返しのつかない事態になる可能性もあります。