大腸がんが見つかった時の治療法

 

会社での健康診断での便潜血検査や、医療機関でやってもらった大腸内視鏡検査で、
もしも大腸がんが見つかったら・・・一体どんな治療をされるのでしょうか?

 

ここではそれを見ていきましょう。

 

大腸がんの手術方法は3種類ある!

 

大腸がんの治療は、進行度におうじて、
「内視鏡手術」「腹腔鏡手術」「開腹手術」の3種類の手術が使い分けられます。

 

この中で、もっとも体への負担が少ないのは内視鏡手術
がんが盛り上がっている状態の場合は、その盛り上がったがんの「くびれ」にワイヤーをかけて電流で焼ききります。

 

がんが盛り上がっていない場合は、その下に液体を注入することで物理的に押し出すように盛り上がらせてから、同様にワイヤーをかけて焼ききります。

 

また、ごくごく小さなポリープであれば、
内視鏡についているハサミのようなもので、ポリープをつまんで焼ききります。

 

こうした内視鏡手術は、その多くが「日帰りでできる」というのが最大のメリット

 

高齢者や、移動に負担が大きい遠方居住者は入院することもありますが、
それ以外であれば大半の人が日帰りで手術を受けられます。

 

しかし、日帰り手術といっても、臓器の中をいじる手術であることは確か。
術後1週間は飲酒を避けて、できるだけ消化のいいものを食べる、激しい運動はしない、入浴も数日は控える、など、術後の体をいたわることは忘れてはいけません

 

腹腔鏡手術と開腹手術

 

内視鏡手術では切除しきれない大きさまで大腸がんが進行している場合は、
腹腔鏡手術や開腹手術などの手術方法が選ばれます

 

まず、腹腔鏡手術とは、腹部の数箇所(だいたい3〜5箇所ぐらい)に、小さな穴をあけ、そこから臓器を見るためのカメラ「腹腔鏡」を入れ、モニター映像を見ながら、電気メス等で病変を切除するという手術です。

 

切除した病変は、開けた穴から引っ張るようにして取り出します。
開腹手術よりは傷口が小さいので、痛みが少ない上に術後の回復も早く、おおむね1週間程度で退院できるようになります。

 

ただしこれも「小さな穴から引っ張り出せるほどの病変」までにしか適用できません。

 

内視鏡手術や腹腔鏡手術ではとても対応できない大きさの大腸がんは、開腹手術をおこないます。
開腹手術をするクラスの大腸がんは、単に腸を切除するだけでなく、周辺のリンパ節も取り除くのが一般的です。

 

「これほどの大手術となると、何ヶ月も入院しなければいけなくなるのでは?」

 

と思われるかもしれませんが、開腹手術でも入院はおおむね3週間程度となるのが一般的です。
医療の発達のおかげで、開腹手術でも体への負担は昔に比べると軽減されており、
そのため入院期間も短くて済むようになったのです。

 

あと、手術後は再発予防の意味を含めて、抗がん剤や放射線治療をしばらくおこなうこともありますよ

 

大腸がんの手術を受けたら

 

さて、大腸がんの手術を受けた人は、その手術の種類がなんであろうと、「再発のリスク」というのは避けられません。
そもそも「一度でも大腸がんになった」ということは、その腸は大腸がんになりやすい状態である、と言えますしね。

 

大腸がん手術の経験者は、内視鏡検査を年に一度は受けるようにしましょう。
これをするかしないかで、万が一の再発が起こった際の発見の早さが違ってくるのです。